サタンは、アダムとイブを誘惑し、神の祝福と愛から彼らを引き裂き、又、弟子たちを惑わし、神の恵みと祝福と愛の体現である御子イエスから彼らを引き裂いた。そして、この同じサタンが、今日、私たちを惑わし、キリストの十字架と復活を通して現わされた御父の恵みと愛から、私たちを引き裂こうと必死に訴えているのである。
サタンはその誘惑を、神の民である教会の中で特に激しく訴える。神の恵みと愛から人を引き裂くという、古の昔からの彼の一貫した目的を果たすために。教会が、自分たちの正しさや努力によって神の御前に歩もうとするとき、それは、信仰ではなく、むしろサタンに敗北して暗闇の支配に落ち込んでいる心の現れかもしれない。サタンの力の前には、私たちは、主イエスの十字架と復活、そして内住の聖霊の力なる神の御業に頼る他、救われる道は皆無だからである。