でも、その教会に古くから居らっしゃった、ある別の信徒さんは、私にこう話してくれました。「僕たちは、以前は建物を持たないで、場所をレンタルして毎週の礼拝を行っていたんだよ。あの時の方が、僕としては、良かったな…」と。その教会は、色々な活動や行事やプログラムでとても忙しかったし、牧師さんの説教も、時々、「私たちのビジョンを実現するためには、もっと献金が必要です…」という内容に傾くことがあって、私はそれを聞きながら「あれ…?」と気になっていたことを、思い出すことができます。
その同じ教会のホームページを最近見ました。コロナの影響もあってか、「私たちの教会は、初代教会に倣い、礼拝と聖書クラスのすべてを家庭集会形式に移しました」と告知されていました。そして、「わたしたちは、讃美し、祈り、聖餐にあずかり、奉仕し、神のみことばを宣べ伝え続けます」と結ばれていました。建物が在っても無くても、教会は、いつでも、今、ここで、神のみことばによって生きています。