律法(神の命令)の本質は人の行いにはなく、むしろ、神の御性質にある。十戒は、人を愛し、救い、養い、生かし、人にとって唯一、代えがたく、厳かで、しかし、人を害せず、誠実で、私たちを尊重して無理強いせず、偽りを言わず、祝福して人を満たしてくださる恵み深い神を現している。
「安息日を守る」ことの本質は、人が頑張って何も仕事をしないようにと自分の行動を締め付け縛ることではない。むしろ、「安息日」とは、人が、自分の手の努力を止め、ただ、神に祝福される幸いを覚える日だ。教会も、その意味で、神の安息日を守るのである。教会とは、人がキリストを通して神と出会い、神の恵みと祝福の中で憩い、慰められ、安らぎを得る場である(はずである)。