しかし、パウロは5節に続けて言う。「希望はわたしたちを欺くことがありません。わたしたちに与えられた聖霊によって、神の愛がわたしたちの心に注がれているからです」、と。私たちが困難と向き合うことで、神が生みだしてくださるのは、私たちの強さと勝利ではなく、むしろ、私たちの弱さと敗北である。
しかし、その弱さの中に、神が私たちを愛しておられるが故に、神が私たちのために戦ってくださり、神が圧倒的に勝利してくださることを私たちが知る、祝福があふれるのである。
弱くなって負けることが、私たちの圧倒的な勝利への突破口である。苦しみの中にある時、自分がその問題に(あるいは人に)打ち勝とうとしていないか。神を信じる人は、御霊によって、へりくだらされてゆくのである。