私の固く握られたこぶしは
机の上に叩き付けられた。
時間は夜9時。
特別なイベントを催した後、
事務作業の遅れを取り戻そうと
疲れていたときに、
さらに仕事が増えるような連絡が入る。
落ち着いて考えれば、
本当に些細なことなのに、
その時の私は、
『怒った』のである。
その怒りが、
自分だけの事であり、
周りに誰も居合わせなかったことが
本当に幸いであった。
神様、怒ってしまってごめんなさい。
すみませんでしたと謝った。
誰か、
愛する人のために感じる怒りは良い。
しかし、
自分の自己中心的な怒りは、
まことに後味がわるいものである。
ストレスの下にあり、
これに疲労が重なることによって、
きわめて自己中心的な考えに
落ち込んで行く。
そこには怒りが燃え上がり、
愛が吹き飛ばされてしまう。
きちんと休養を取り、
無理をし過ぎないことは、
自分自身と、
他者に対する、
愛の行為なのだと
言えるのかも知れない。
安息日は、
やはり、
必要なものなのだろう。
また仕事なのだと
思わされた一日であった。
:D