砂糖の過剰摂取は、体調を悪くし、心を怒りっぽくするという。それでも砂糖を摂り続けると、その不健康で異常な状態が「普通」になり、健康な食事をとり、健全な精神状態でいるときの感覚を忘れてしまうという。つまり、現代人は、意図せず砂糖中毒にされているという訳である。…しかし、人には、もう一つの長年の中毒がある。その名は、「自分中毒」。
人間は、自分の力で努力して、自分を向上させ、自分が何かを成し遂げることが素晴らしいと思っているが、それは実は、悪魔が人間の心に吹き込み続ける、「自分の力で生きる喜び」という甘い砂糖のような誘惑を、毎日、大量に取り込み続けた結果の、中毒症状だ。私たちは、神に愛され、神に満たされて生きるだけの、人が人である真の喜びを忘れてしまっている。主イエスを信じて生きることとは、聖霊の働きによって与えられる一つ一つの悔い改めの中に、神に愛される喜びと満足感と平安を、一つ一つ思い出してゆく、いわば、デトックス(毒抜き)だと言えるのかもしれない。