この言葉を分解すると、
Christ-Mass となる。
すなわち、
キリスト(Christ)を拝する教会の礼拝(Mass)のことである。
しかし、時に、「クリスマス」と書くのが面倒だから、
省略して、”X-mas” と書く場合がある。
”X”は、交差すること、
英語で ”Cross” なので、
CROSS-MASS = クロス‐マス、
クリスマスと語呂合わせ、というわけだ。
この書き方は、
本来の「キリスト」という名前を、
バツ(X)印で省略して言うことになるので、
けしからん! 冒涜だ! と今まで思っていた。
しかし私は、
今あえて、
クリスマスを X-MAS と書きたい。
それは、
主イエスがお生まれにならなければならなかった理由が、
実は十字架での死にあるということを認めるなら、
主イエスの誕生日は、
単なる誕生日ではなく、
すでに十字架での死を見据えた、
主イエスのご決意と、
人類を救うという偉業へのコミットメント、
すなわち
主イエスの「あなたを救うために、私は十字架につくのだ」という
神の御子のご決心の現れそのものだからである。
赤子である主イエスをみるとき、
その背後には、
十字架がすでに立っているのである。
そのように、
生まれた時から、救い主としての十字架での死という
運命を背負って生まれてきた人間は、
イエスただおひとりなのである。
クリスマスは、
この唯一無二の人間の誕生を記念するのである。
その意味では、
クリスマスの真意は、
十字架を焦点にした礼拝なのである。
それゆえに、
クリスマスは、十字架-マス、
CROSS-MASS、
すなわち、
X-MAS と書かれるべきなのである。